スマホのスクリーンミラーリングを不正に利用されないための対策方法
スクリーンミラーリング技術は非常に便利ですが、同時にリスクも伴います。テレビなどの大画面に写真や動画を映し出せる機能は、家庭でもビジネスシーンでも重宝されています。しかし、その技術が悪意ある第三者に利用されれば、深刻な被害につながる可能性があります。
たとえば、まったくの他人が遠隔操作であなたのスマホ画面をのぞき見し、すべての操作を監視していたらどうでしょうか。これは極めて深刻で恐ろしいサイバー攻撃の一種です。
幸いにも、こうした攻撃は高度なツールを必要とするため、実際には非常にまれです。大半の人が直ちに危険にさらされているわけではありません。それでも、スクリーンミラーリングとは何か、どのようなリスクがあるのか、そして安全を守るために何ができるのかを理解しておくことは重要です。
知らないうちにスマホミラーリングされることはあるのでしょうか?
はい。高度な手口を持つサイバー犯罪者であれば、被害者に気づかれずにスマホをミラーリングすることが可能です。一度スクリーンミラーリングされてしまうと、攻撃者は画面を監視し、あらゆる操作や情報を把握できます。
スクリーンミラーリングとは?
スクリーンミラーリングとは、スマートフォンなどのモバイル端末の画面を、テレビやパソコンのモニター、プロジェクターなど別のデバイスに表示させる機能のことです。大きく分けて「キャスト」と「ミラーリング」の2つの方式があります。
キャスト機能(iOSでは「Screen Mirroring」と表示されます)は、多くのスマホに標準搭載されている手軽な機能です。これは特定のメディアだけを別のデバイスに表示します。たとえば、スマホで友人にメッセージを送りながら、YouTube動画だけをテレビに映すことができます。この場合、テレビに表示されるのは動画のみです。
一方、完全なミラーリングでは、その時点でスマホに表示されている内容がそのまま別のデバイスにも映し出されます。つまり、YouTubeアプリからメッセージアプリに切り替えれば、その画面もテレビに表示されます。
スマホを遠隔でスクリーンミラーリングする主な手口

適切なツールとアクセス権、そして専門知識がそろえば、サイバー犯罪者は比較的気づかれずにスマホをスクリーンミラーリングできます。攻撃者は主に次のいずれかの手口を利用します。
- スパイウェア/マルウェア:遠隔でスマホミラーリングを行う最も一般的な手口は、不正なソフトウェアの感染です。偽アプリの配布ページや不正なQRコードなどを通じて悪質なアプリをインストールさせ、そこから画面へのアクセスを取得します。
- フィッシング攻撃:攻撃者は不正リンクを含むフィッシングメールを日常的に送信しています。リンクをクリックしただけで即座にスクリーンミラーリングされるわけではありませんが、より高度な攻撃につながる入口になる可能性があります。
- 脆弱性の悪用(エクスプロイト):どれほど優れたOSでも、コード上の弱点は存在します。攻撃者はこれらの脆弱性を突いてスクリーンミラーリングを行うことがあります。ただし、この手法は高度かつ高コストなため、一般ユーザーが標的になるケースはきわめてまれです。
- 端末への物理的アクセス:第三者がスマホを直接操作できる状況になれば、マルウェアのインストールや設定変更によって遠隔で画面を監視できる状態にされる恐れがあります。どの設定変更に注意すべきかを知らなければ、スクリーンミラーリングされていることに気づかない可能性もあります。
スクリーンミラーリングされているか確認する方法

このような不正なスクリーンミラーリング攻撃を防ぐには、異変のサインに気づくことが重要です。必ずしも判別できるとは限りませんが、注意すべき兆候はいくつかあります。
バッテリーの異常消耗や発熱
スクリーンミラーリングは端末の処理能力やリソースを大量に消費します。そのため、キャストやミラーリング中は通常よりもバッテリーの減りが早くなります。また、接続を維持するためにチップセットが高負荷で動作するため、端末が発熱しやすくなります。
特に負荷の高いアプリを使っていないのに発熱や急激なバッテリー消耗が見られる場合、知らないうちにスマホミラーリングされている可能性があります。ただし、バックグラウンドアプリの動作やバッテリーの劣化、ハードウェア不具合など、別の原因も考えられます。
不審なアプリや管理者権限
攻撃者は遠隔でスクリーンミラーリングできるアプリを端末に仕込むことがあります。インストール済みアプリの一覧を定期的に確認していれば、不審なアプリに気づける可能性があります。
一見問題なさそうなアプリでも、画面のミラーリング権限やカメラアクセスなど、過剰な管理者権限を求める場合があります。Accessibility Service(アクセシビリティサービス)、Media Projection(メディアプロジェクション)、管理者権限などを要求するアプリには特に注意が必要です。
正当な理由もなく多数の権限を求めるアプリには常に警戒しましょう。特に、公式ストア以外から入手したアプリには注意が必要です。
不審な画面挙動
スクリーンミラーリングされている場合、画面に異常な挙動が見られることがあります。操作していないのに突然画面が点灯するなどの現象は、第三者が端末にアクセスしているサインかもしれません。
攻撃者が端末に標準搭載されているミラーリング機能を有効化した場合、通常は画面上部のステータスバーに通知が表示されます。Androidでは「Link to Windows」や「キャスト」と表示されることが多く、iOSではミラーリングや「Phone Link」に関連する表示がないか確認してください。
ごくまれに、高度な攻撃者が端末の内部プロセスを悪用し、より目立たない形でスマホミラーリングを行うケースもあります。通常、バックグラウンドで動作するアプリは継続的な通知を表示する必要がありますが、攻撃者が検知を避けるために通知内容を偽装し、ミラーリングとは無関係の機能のように見せかけることも理論上は可能です。
極めて高度な脆弱性を悪用する最悪のケースでは、通知を一切表示しないミラーリングアプリが実行される可能性もあります。ただし、一般ユーザーがこのレベルの攻撃を受ける可能性はきわめて低いと言えます。
データ通信量の急増
スクリーンミラーリングにはインターネット接続が必要で、通信量も比較的多くなります。もし不正なスマホミラーリングを疑う場合は、各アプリのデータ使用量を設定画面から確認し、不審な通信がないかチェックしてください。端末によってはステータスバーにリアルタイムの通信量を表示できるため、利用していないはずのタイミングでデータ消費が増えていないか確認できます。
スマホをスクリーンミラーリングされる主な経路
前述のとおり、サイバー犯罪者はさまざまな不正ツールや手口を駆使し、利用者に気づかれないままスマホのスクリーンミラーリングを行うことがあります。
端末への物理的アクセス
スマホを直接操作できる人物であれば、別のデバイスへスクリーンミラーリングを設定することが可能です。標準機能だけを使う場合もあれば、マルウェアや一見正規のサードパーティ製アプリと組み合わせて行われることもあります。
これは比較的よく見られる手口です。もっとも基本的な形で攻撃を成立させるには、攻撃者が端末の近くにいることに加え、MicrosoftアカウントやAppleアカウントのパスワードを把握している必要があります。
ただし、ある程度の技術知識があれば、デバッグモードを利用してパスワードなしで密かにミラーリングアプリをインストールされる可能性もあります(この点ではiPhoneはAndroidよりも安全性が高いとされています)。
AndroidかiPhoneか、また接続先がWindowsかMacかによってミラーリングの仕組みは異なります。たとえば、攻撃者があなたのiPhoneを自分のPCにリンクしても、閲覧できるのはメッセージや通知、最近の写真などに限られ、完全な1対1のスクリーンミラーリングはできません。一方、Androidが第三者のPCに接続された場合は、フルリモートアクセスによりアプリの操作まで可能になるケースがあります。
基本的なスクリーンミラーリングを確認するには、まず画面上部のステータスバーをチェックしましょう。使用しているデバイスによってはLink to Windows、AirPlay、Phone Linkなどのアイコンが表示される場合があります。あわせて、AirDroidやTeamViewerなどのサードパーティ製ツールの有無や、デバッグモードが有効になっていないかも確認してください。
スパイウェアや不正アプリによる手口
攻撃者は、被害者の端末に専用の不正アプリを仕込むためにさまざまな手段を使います。多くのスパイウェアは画面を直接ミラーリングする機能は持たず、位置情報や利用履歴などのデータを収集します。しかし、ごく一部にはスクリーンミラーリング機能を悪用できるものも存在します。最悪の場合、ミラーリング開始の通知を一切表示せずに有効化されることもあります。感染してしまえば、端末の画面内容は攻撃者に閲覧される可能性があります。
改めて言うと、本格的なミラーリング型スパイウェアは高度かつまれな存在です。一般ユーザーが標的になる可能性は高くありません。それでも、不審なアプリがないか定期的に確認する習慣を持つことが重要です。
公共Wi-FiやBluetooth経由のリスク
ホテルや空港などの公共Wi-Fiは、自宅ネットワークよりもはるかにリスクが高くなります。偽アクセスポイントや中間者攻撃(MITM)などの脅威が存在するためです。Wi-FiやBluetoothに接続しただけで即座にスクリーンミラーリングされるわけではありませんが、条件がそろい、利用者が油断している場合には、スマホ監視攻撃につながる可能性があります。
フィッシング攻撃を通じて
フィッシング攻撃も、スクリーンミラーリング攻撃の入り口になり得ます。メールやチャット、SMSで送られてくる不正リンクがきっかけです。リンクをクリックしただけで直ちに画面が盗み見されるわけではありませんが、高度な攻撃手法を持つ犯罪者に狙われている場合、その第一段階となる可能性があります。
スクリーンミラーリングのリスク

無断でのスマホミラーリングは、極めて危険なサイバー攻撃の一種です。もし攻撃者が端末上のすべての操作を把握できる状態になれば、その情報はさまざまな形で悪用されます。特に注意すべき主なリスクは次のとおりです。
プライバシー侵害
見知らぬ第三者はもちろん、知人であっても、遠隔であなたのスマホ画面を閲覧できる状態は重大なプライバシー侵害です。
閲覧したウェブサイトや検索キーワード、撮影した写真、送信したメッセージまで、あらゆる行動が筒抜けになります。
取得した情報を使って脅迫したり、個人的な情報を第三者に売却することも考えられます。たとえ悪用されなかったとしても、知らない人物にスマホ上の行動をすべて把握される状況は決して望ましいものではありません。
認証情報の窃取
アプリやウェブサイトにログインするたびに、入力した情報は攻撃者にも見られる可能性があります。ユーザー名、メールアドレス、クレジットカード番号、パスワードなど、重要な認証情報が漏えいしかねません。
その結果、アカウント乗っ取りやなりすまし被害、巧妙な標的型詐欺に発展する恐れがあります。また、盗まれた情報がダークウェブで売買されたり、カードを不正利用される可能性もあります。
実生活への危険
スクリーンミラーリング攻撃の深刻な点は、オンラインだけでなく現実の生活にも影響を及ぼし得ることです。
たとえばGoogleマップを開いた瞬間を見られれば、現在地を正確に特定される可能性があります。カレンダーやメッセージ内容から、特定の日時にどこにいるかを把握されることもあり得ます。
こうした情報はさまざまな形で悪用され得ます。たとえば、不在のタイミングを把握され、自宅への侵入を計画されるといったリスクも考えられます。
スマホのスクリーンミラーリングを停止する方法
幸いにも、スクリーンミラーリングを防ぐ対策は数多くあります。端末の設定を少し見直すだけでも、長期的なセキュリティを大きく高めることができます。
iOSとAndroidそれぞれで、スマホミラーリングを停止する方法を確認していきましょう。
iPhoneでスクリーンミラーリングを停止する方法
まずはiPhoneでスクリーンミラーリングを解除する手順を解説します。
※本記事ではiOS 26.1を使用しています。バージョンによって操作手順が多少異なる場合があります。
iPhoneのスクリーンミラーリングを停止する
ここでは、iPhoneに標準搭載されている機能を使ってミラーリングを停止する方法を説明します。
- 画面上部から下にスワイプして コントロールセンター を開き、スクリーンミラーリング のアイコンをタップします。アイコンは、2つの四角形が重なった形をしています。

- ミラーリングを停止 をタップします。

iPhoneからミラーリング/スパイアプリを削除する
- 削除したいアプリのアイコンをホーム画面で探します。

- 不審なアプリがないか確認します。削除したいアプリを見つけたら、アイコンを長押しして Appを削除 を選択します。

iPhoneを初期化してスクリーンミラーリングの不正アクセスを完全に排除する
それでもスクリーンミラーリングの不安が残る場合は、iPhoneを完全に初期化するのが最も確実な方法です。ただし、バックアップしていないデータはすべて消去されます。実行前に、写真・動画・連絡先・書類などをクラウドや別のデバイスへ必ず保存してください。これは最終手段に近い対応であり、多くのケースでは必要ありません。
初期化の手順は以下のとおりです。
- 設定 アプリを開き、一般 をタップします。

- iPhoneを転送またはリセット をタップします。

- すべてのコンテンツと設定を消去 を選択します。

- Apple IDのパスワードを入力し、初期化が完了するまで待ちます。
Androidでスクリーンミラーリングを停止する方法
Androidスマホやタブレットのスクリーンミラーリングを防ぐ手順は基本的に似ていますが、操作方法はiPhoneとは異なります。端末の機種やAndroidのバージョンによって画面表示や手順が多少変わる点にも注意してください。
※本記事ではAndroid 15を搭載したXiaomi 15 Ultraを使用しています。機種やOSバージョンによって操作手順が異なる場合があります。
Androidのキャスト機能をオフにする
Androidの標準キャスト機能が利用されていないか確認する手順は以下のとおりです。
- 設定 アプリを開きます。

- 検索バーに「cast」と入力し、キャスト をタップします。

- 接続中のデバイスがあれば切断します。対象デバイスを選択し、切断 をタップしてください。

ミラーリングを許可する管理者アプリを特定して削除する
- 管理者アプリは通常のアプリのようにホーム画面に表示されません。確認するには、設定 を開き、セキュリティとプライバシー をタップします。

- 画面を下にスクロールし、その他のセキュリティとプライバシー をタップします。

- 特別な権限 をタップします。

- デバイス管理アプリ をタップします。

- 管理者権限を持つアプリの一覧が表示されます。不審なアプリがあれば選択し、管理者権限をオフに切り替えます。

- 管理者権限を無効にしたら、通常のアプリにもスクリーンミラーリング機能を持つものがないか確認しましょう。設定を開き、「apps」と検索するのが最も簡単です。

- 検索結果画面で アプリ をタップします。
- 端末にインストールされているすべてのアプリが一覧表示されます。不審なアプリがないか確認し、見つけた場合はタップします。

- 選択したアプリの詳細画面が表示されます。通常は アンインストール ボタンがありますが、機種によっては 削除 をタップする必要があります。

追跡の痕跡を除去するためにキャッシュパーティションをクリアする
通常は必要ありませんが、不正な監視を受けている疑いが強い場合は、Androidのキャッシュパーティションをクリアするのも一つの方法です。手順は以下のとおりです。
- 端末の電源をオフにします。
- リカバリーモード で再起動します。一般的には音量ダウンボタンと電源ボタンを同時に長押ししますが、機種によって操作方法が異なる場合があります。
- 音量ボタンで リカバリー メニューを操作し、キャッシュパーティションを消去 を選択します。
- 電源ボタンで選択・確定し、再起動が完了するまで待ちます。
Androidを初期化しOSを再インストールする
キャッシュ削除以上に、初期化は大きな決断です。必要なデータは事前にバックアップしておく必要があります。それでも、他の方法では対処できない深刻な攻撃が疑われる場合には、有効な選択肢となります。
- 設定 を開きます。

- 検索バーに「reset」と入力し、工場出荷時リセット をタップします。機種によっては 一般管理 や システム メニュー内にあります。

- すべてのデータを消去 を選択し、求められた場合は PINコード または パスワード を入力します。

- リセットを確定し、完了するまで待ちます。
スクリーンミラーリングを完全に防ぐことはできるのでしょうか?
スクリーンミラーリングを回避・検知する具体的な対策はありますが、100%安全を保証する方法は存在しません。高度で巧妙なツールや脆弱性悪用(エクスプロイト)が存在し、中には有効な対抗策が確立されていないものもあるためです。
とはいえ、こうした高度な攻撃は極めてまれで、特定の標的に限定されるケースがほとんどです。一般ユーザーにとってのスマホミラーリング被害は、より単純な手口である場合が多く、比較的気づきやすい傾向があります。防御策としては、不審な挙動を継続的にチェックすることが有効です。
いずれにせよ、常に警戒心を持つことが重要です。VPN(仮想プライベートネットワーク)やアンチマルウェアアプリは、デバイス全体のセキュリティとプライバシー強化に役立ちます。ただし、安全を維持するためには、日頃の設定確認や不審な動きへの注意など、自分自身で行う対策も欠かせません。
なぜ「予防」が「検知」よりも重要なのか
スクリーンミラーリングのようなサイバー攻撃においては、攻撃を受けてから検知・対処するよりも、事前に対策を講じて被害そのものを防ぐ方がはるかに効果的です。
攻撃が始まってから対処しようとすると、その時点で既にデータの窃取や認証情報の流出、アカウントの不正アクセスが発生している可能性があります。結果として、個人情報やアイデンティティが重大なリスクにさらされる恐れがあります。
不正なスクリーンミラーリングを防ぐ方法

スクリーンミラーリング攻撃に対処するうえで最も有効なのは予防です。ここでは、安全を維持するために実践すべき主な対策を紹介します。
1. OSとアプリを常に最新の状態に保つ
端末のOSと、日常的に使用するすべてのアプリを最新バージョンに保つことが重要です。特にスクリーンミラーリング機能に関わるアプリは常に更新しておきましょう。
アップデートには、セキュリティパッチやバグ修正、脆弱性対策が含まれることが多く、攻撃者がシステムへ侵入するハードルを大きく引き上げます。
アップデート通知が表示されたら、速やかにダウンロードとインストールを行い、端末の安全性を維持しましょう。
2. 非公式アプリストアを利用しない
アプリをダウンロードする際は、AndroidならGoogle Play ストア、iPhoneならApple App Storeなど、必ず公式ストアを利用しましょう。
公式ストアでは、公開前にアプリの安全性を審査する厳格な仕組みが整っています。また、不審なアプリは随時削除されています。
非公式ストアやAPK配布サイトはセキュリティ基準が低く、不正アプリやマルウェアをダウンロードしてしまうリスクが高まります。
3. 端末のroot化や脱獄(jailbreak)を行わない
一部のユーザーは、より高度なカスタマイズや制御を目的として、Androidのroot化やiOSの脱獄を検討することがあります。
しかし、root化や脱獄は大きなリスクを伴います。メーカー保証が無効になるだけでなく、端末が使用不能になる、あるいは不正アクセスやマルウェア攻撃を受けやすくなる恐れがあります。
root化や脱獄によって、端末を守る重要なセキュリティ機能が無効化される場合があります。その結果、マルウェア感染や不正なスクリーンミラーリングが容易になる可能性があります。
4. 強力なパスワードと画面ロックを設定する
第三者が端末を直接操作してスクリーンミラーリングを設定するのを防ぐため、複雑なPINコードや強固なパスワード、生体認証を活用した画面ロックを設定しましょう。
同様に、利用しているアプリや各種サービスも強固なパスワードと二要素認証(2FA)または多要素認証(MFA)で保護してください。万が一端末がミラーリングされた場合でも、アカウントへの不正ログインや認証情報の窃取を防ぎやすくなります。より高度なセキュリティが必要な場合は、YubiKeyのようなハードウェアキーの利用も有効です。
5. 使用していないBluetooth・Wi-Fi・キャスト機能はオフにする
BluetoothやNFC、スクリーンキャスト機能を使っていないにもかかわらず常時オンにしておくのは、セキュリティ上好ましい習慣とは言えません。
一部のミラーリング機能はBluetoothを利用するため、オフにしておくことで不要な接続を遮断でき、攻撃リスクを低減できます。また、同一Wi-Fi接続を前提とするケースもあるため、インターネットを使用しない場合はWi-Fiを切断するのも有効です。
常時オフにできない場合は、これらの機能に関する通知を必ず確認してください。自分で接続操作をしていない限り、Bluetoothやキャストのリクエストを承認しないようにしましょう。
6. 接続中のデバイスとアプリ権限を確認する
スクリーンミラーリングやBluetooth接続を利用する際は、接続済みデバイスの一覧を定期的に確認し、見覚えのない端末や不要な接続を削除しましょう。
あわせて、どのアプリが画面共有やマイク・カメラなどの重要機能へアクセスできるのか、アプリの権限設定も定期的に確認してください。
7. 公共の充電ステーションの利用を控える
空港やショッピングモール、カフェなどでは、USBポートを利用した公共の充電ステーションが設置されています。
通常は安全とされていますが、リスクが全くないわけではありません。明確な事例はほとんど確認されていないものの、理論上はUSB接続を通じてマルウェアを拡散したり、脆弱性を悪用したりする高度な攻撃が行われる可能性も否定できません。
実際のリスクは限定的で誇張されがちですが、標的型攻撃の懸念がある場合は、念のため公共の充電ステーションの利用を避けるという選択肢もあります。
8. モバイル向けセキュリティソフトを導入する
ウイルス対策ソフトはパソコンだけのものではありません。スマートフォンやタブレットにも、信頼できるセキュリティアプリを導入することが重要です。
効果を高めるためには、実績のある信頼できるセキュリティアプリを利用し、定期的にスキャンを実行しましょう。これにより、端末に侵入した可能性のあるマルウェアや不審なファイルを早期に発見・削除できます。
9. インターネット接続を暗号化する
ExpressVPNのようなVPNアプリをスマートフォンにインストールすることで、中間者攻撃(MITM攻撃)など、画面への不正アクセスに悪用される可能性のあるサイバー攻撃への対策となります。
VPNは通信を暗号化し、IPアドレスや位置情報を隠します。これにより、攻撃者による通信の傍受やオンライン行動の追跡といったリスクを大幅に軽減できます。
10. Wi-Fiを強固なパスワードで保護する
攻撃者はスクリーンミラーリング攻撃を実行するために、自宅のWi-Fiネットワークへの侵入を試みることがあります。パスワードが弱いと、攻撃の初期段階を容易に突破されてしまいます。
Wi-Fiには複雑で強固なパスワードを設定し、可能な限り公共Wi-Fiの利用は避けましょう。やむを得ず公共のホットスポットに接続する場合は、VPNを使用して通信を暗号化し、追加のセキュリティ対策を講じてください。
FAQ:スクリーンミラーリングに関するよくある質問
今、誰かにスマホをミラーリングされているかどうかはどうすれば分かりますか?
スマホがミラーリングされているかどうかを確実に判別する方法はありませんが、動作の異常に気付く場合があります。たとえば、バッテリーの消耗が急に早くなったり、端末が異常に熱を持ったり、動作が重くなったりすることがあります。また、データ通信量が増えていたり、見覚えのないアプリが表示されたりする場合も注意が必要です。
初期化(ファクトリーリセット)でミラーリングを完全に止められますか?
はい。ファクトリーリセットを実行すれば、不正なミラーリングを停止できる可能性が高いです。端末内のマルウェアや、攻撃者が悪用できるデータがすべて削除されるためです。ただし、この操作によりアプリや保存データも消去されるため、事前にバックアップを取ることを強くおすすめします。
許可なく他人のスマホをミラーリングするのは違法ですか?
法律は国ごとに異なり、技術の進化に法整備が追いついていないケースもあります。そのため、悪意のあるスクリーンミラーリングを明確に規制する法律が整っていない国もあります。しかし、無断で他人のスマホをミラーリングする行為は重大なプライバシー侵害とみなされるのが一般的です。個人情報やデータ保護に関する法律が存在することを踏まえると、多くの国で違法と判断される可能性が高いと言えるでしょう。
不正なスマホ監視を報告するにはどうすればよいですか?
対応方法はお住まいの国や地域によって異なります。米国の場合は、最寄りの法執行機関に連絡するか、Internet Crime Complaint Center(IC3)やFederal Trade Commission(FTC)へ通報できます。その他の国でも、不正なスマホ監視やスクリーンミラーリングに対応するためのサイバーセキュリティ関連機関が設置されています。
他の人のスマホがミラーリングされないように守るにはどうすればよいですか?
利用可能なアップデートをすべて適用すること、使用していないときはスクリーンミラーリングを無効にすること、モバイル向けセキュリティソフトを導入することなど、基本的な予防策を案内してあげるとよいでしょう。
スマホのミラーリングとスパイウェアの違いは何ですか?
スマホのミラーリングは、多くの最新デバイスに搭載されている標準機能です。動画を大画面に表示したり、離れた場所にある端末へアクセスしたりといった便利な用途があります。一方で、不正に悪用される可能性もあります。スパイウェアは、個人情報を盗み取ったり、端末への不正アクセスを行ったりすることを目的としたマルウェアの総称です。
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